「カレーの時間」手軽だけど鉄板の味で繋ぐ家族のお話

本屋でランキングに入っていたのを見つけて。Audibleで読んで見ました。 「カレーの時間」 寺地はるな著 Amazon.co.jp 昔気質で頑固な祖父義景は女性蔑視な発言が多々あるまさに「昭和世代」な人間。孫息子の桐矢は女性ばかりに囲まれ育った繊細で綺麗好きな…

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」でシリーズ最後の冒険を観る

実はアクションものとか冒険ものはあまり観ないのでシリーズを全部は追えていません。でも今回はハリソン・フォードの頑張りに敬意を表して親子3人で鑑賞しました。 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 映画.com 時空を超え歴史を変える力を持つ秘宝…

「むらさきのスカートの女」曖昧な存在に見え隠れする不思議な狂気

何だかホラーっぽいタイトルに惹かれて。内容はホラーというより奇妙な印象でした。芥川賞受賞作。Audibleで。 「むらさきのスカートの女」 今村夏子 著 Amazon.co.jp 近所に住みいつも紫色のスカートを穿いていることから「むらさきのスカートの女」と呼ば…

「存在の耐えられない軽さ」重い時代を背景に生きた3人の話

作家のミラン・クンデラ氏が亡くなりましたね。 著作と言えば「存在の耐えられない軽さ」しか知らず、それも先に映画を観てから本を英語で読んだ記憶が。でもやはり映画の印象の方が強烈でした。 「存在の耐えられない軽さ」 映画.com 1968年のプラハ。…

「イルマ・ヴェップ」で懐かしのマギー・チャンを

長期休館中の渋谷のミニシアター、Bunkamuraル・シネマ。その再開までの間営業されているBunkamuraル・シネマ渋谷宮下。 大雨の日で傘もささずに迷ってしまいましたが、渋谷駅宮益坂下交差点近く。ビッグカメラの入っているビルにあります(渋谷TOEIがあった…

「逆転のトライアングル」でセレブ達と一緒に無人島に漂流してみる

引越しの段ボールにまだ囲まれて生活しています。当座の暮らしが成り立っているのでま、いっかになりそうで逆にコワイ。。もっと酷い状態時に観に行った作品。お陰で現実逃避できました。 映画.com カールは今ひとつ売れない男性モデルに対して彼女のヤヤは…

「コンパートメント No.6」

もう引越しの荷解きにウンザリし、「ちょっと体調悪いから」と映画館に現実逃避に。あー劇場も久しぶり!しかし7/1から続々と値上げする映画館。二本立て上映の目黒シネマも残念ながら1,500円から1,600円に。物価高の折仕方ないですね。という事で値上げ前に…

引っ越しました

物凄くご無沙汰しています。皆さまお元気でしょうか。 この間夏バテで体調不良…というわけではなく、引越しのドタバタでブログから遠のいていました。 関東に越して以来約15年。賃貸生活を続けていましたが、定期借地やら更新毎の家賃更新などの為およそ5年…

「ほろよい読書 おかわり」読むうちに飲んでる気分になれる本

Audibleに会員登録して以来できるだけ耳読書をするようにしてはいるものの(会費が勿体無いので)、やはり文庫本の魅力には抗えない時もあります。特に新幹線などの長距離移動中など。何気に選んだけれどとっても良い一冊でした。いや、やっぱりタイトルに惹…

「妊娠カレンダー」で独特の世界観を読む

文庫本で「アタリ」が多い狭間にAudibleで耳読した作品。少し前の芥川賞受賞作。 「妊娠カレンダー」 小川洋子 著 Amazon.co.jp この著者は以前に「博士の愛した数式」を読んだ事が。映画を観る前に読もうと思ったのですが、読んでいるうちに寺尾聰と深津絵…

新幹線足止めでただただ愚痴ってスミマセン

こんな台風の酷い日にわざわざ移動するのがそもそもの間違いです。 日程的に他に選択肢が無く、早めに出れば何とかなるかと思ったのが甘かった。 新大阪駅に着いた時は整然としていて、「何だ大した事ないわ」と思えたのは最初だけ。余裕でスタバに寄り、晩…

久しぶりの「声出し」解禁ライブで

先日再び娘と二人ライブへ。今回はファンミーティングです。 前回は大阪と東京のコンサートに参戦した私たち。 minonoblog.hatenablog.com 今回は東京のみ。 あまりグッズ収集に熱心ではないのでいろいろ使い回している私。バッグなんかは次女のものを拝借し…

「常設展示室」読む美術館巡りです

旅行中に暇があったら読もうと思っていたら行きの車中で読んでしまいました。ごく薄い本ですが、美術館を巡っているような感覚で。 「常設展示室。 原田マハ 著 Amazon.co.jp 6つの絵画を巡るオムニバス。世界的に有名な作品であったり隠れた名画であったり…

「大阪の日本画展」ユニークなギャラリーで華やかな日本画を楽しむ

今月も実家との往復が複数あり、もう新幹線はすっかり私の「足」となっているので、東京駅も年に何度足を運んでいるかわからない程。ちなみに元の勤め先は丸の内だったのでそういう意味でもお世話になっていた場所。でもその割にはよく知らない所が沢山あり…

「お探し物は図書室まで」こんな素敵な図書館と司書さんに出会いたい!

本屋さんのオススメは本をチョイスする上で一つの目安にしています。絶対基準ではないけれど「読みやすい」と言う点では頷ける物も沢山あるど思うので。本作は2021年本屋大賞2位受賞。単行本になったので読んでみました。 「お探し物は図書館まで」 青山美智…

「怒らないこと」

いくつになっても「いたらない」人間なので、定期的にこういう類の本に救いを求めたりします。書いてある事は似たり寄ったりなのはわかっているんですけどね。しかしタイミングも手伝って、同じようなワーディングや思考であっても刺さったり刺さらなかった…

いざいざ奈良 奈良ホテルと志賀直哉旧居

当初丸二日かけて観光するつもりが、諸事情により予定変更して1日半弱で主に奈良駅から徒歩もしくはバスで行ける範囲で回ってきました。GWど真ん中。外国人観光客多し。インバウンドさまさまですね。 実際の順序とは違うけれど、CMにあったところから。 you…

「汝、星のごとく」瀬戸内の自然を舞台にした物語

GWの旅行の事を書く前に、新幹線やホテルで幾つか読んだ本の話などを。本屋大賞受賞作。「流浪の月」も読んだので雰囲気は何となく想定しながら。Audibleで。 「汝、星のごとく」 凪良ゆう 著 Amazon.co.jp 美しく風光明媚だが閉鎖的な瀬戸内海の島で暮らす…

「パリタクシー」でパリの街をドライブした気分に浸る

怒涛のごとく過ぎたGW。振り返るとなんだかんだと出歩いていて忙しい毎日でした。ブログは下書きだけが溜まっていって全く更新しないまま。一つずつアップしていきます。先ずサービスデーに用事の合間に観た映画を。 「パリタクシー」(2023年) 映画.co…

いざいざ奈良に行くぞ!

GWスタートしましたね。毎日日曜日の主婦にとっては家の中がやかましくなるくらいで殆ど変わりないかな、と思っていたところ、ダメもとで言った提案が家族会議の結果通りました。帰省のついでに奈良に立ち寄ります(と、言うか自分的にはメインは奈良です)…

「PLAN75」親の世代の話ではなく自分の事として考える歳になったんだと実感しながらの鑑賞でした

「高齢」ってまだ先の世代だ。。と思っていたらいつの間にかすっかり視野に入っている事を改めて実感。アマプラで視聴しました。 「PLAN75」 映画.com 少子高齢化が更に進んだ近未来の日本。満75歳から生死の選択権を与えるという案が国会によって可決・施…

特別展も常設も豊富なトーハクで日本と東洋の文化に触れる

前から一度行ってみたかった博物館。特別展目当てに出かけて来ました。お天気良すぎて暑かった。そして平日にもかかわらず人の多い事…めげずに鑑賞して回りました。 特別展「東福寺」 東京国立博物館 平成館 東福寺ホームページ 展示が展示なだけに比較的高…

「究極の疲れない脳」で脳疲労を避ける生活ができるか

何だかちょっと疲れ気味だったので、疲れないでサクッと読めそうなのを選んでみました。Audibleで。 「究極の疲れない脳」 Amazon.co.jp なんだか頭が「だる重い」、ぼうっとしてヤル気が出ない、寝たはずなのに疲れが取れない、などまるで何かサプリメント…

話題の「エブエブ」観てきました

アカデミー賞7部門受賞は凄いですね。とにかく観てみることに。 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 映画.com コインランドリーを経営するエヴリン(ミシェル・ヨー)。しかし実情は破産寸前で、優しいだけで頼りにならない夫ウェイモ…

「トリとロキタ」難民のリアルな現状を突きつけた作品

多分軽い内容では無いだろうな、と思った通り。深くて重いテーマの映画でした。 「トリとロキタ」 映画.com アフリカからベルギーに渡ってきたトリとロキタ。施設で姉弟として一緒に暮らしているが実は他人同士。まだ子供ながらしっかり者の少年トリは既にビ…

「The son/息子」予想通り「予想を裏切る」展開と結末の作品でした

折角のお花見日和に映画館をハシゴ(笑)しかも重い内容の作品を立て続けに。ポスターからは想像できない結末でした。 映画.com 敏腕弁護士ピーター(ヒュー・ジャックマン)は政界も視野に入れ多忙ながらも、再婚相手のベス(バネッサ・カービー)と生後間…

「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方」脳の仕組みに基づいた勉強法は役立つか

「物覚えが悪くなった」と言っても年齢のせいとは限りません、というのは最近よく聞くお話。今回は「脳科学」の切り口からの解説本となります。Audibleで。 「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方」加藤俊徳 著 Amazon.co.jp 「リスキリング」がよく話…

「小さき麦の花」大地と共に寄り添って生きる夫婦のお話

週末のレディースデイに観てきました。 「小さき麦の花」 映画.com 中国北西部。貧しい農家の四男ヨウティエは中年になっても独身で三男の家に暮らす一家の厄介者。家から出したい三男は、内気で体に障害を持ち同じく家族の厄介者扱いである女性クイインとの…

「エゴイスト」ドキュメンタリーのような映像で原作とは違う楽しみ方を

原作を読んでからの鑑賞になりました。 映画.com minonoblog.hatenablog.com 予想していたけれどそれ以上に主人公になりきる鈴木亮平が熱演。仕草や身のこなしなど、あぁ多分沢山のゲイの人に会ってリサーチしたんだろうと思わせます。 本作は著者の自伝とも…

「我慢して生きるほど人生は長くない」タイトルに実感しつつ読みました

店頭で気になった一冊。人生折り返しを過ぎたであろう自分には「染みる」タイトル。Audibleで。 「我慢して生きるほど人生は長くない」 鈴木裕介 著 Amazon.co.jp 心療内科医として多くの患者を診て来た著者。生きづらさを感じながら我慢を重ねて来た人々を…