2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

久しぶりの海外旅行でした

ご無沙汰しています。 シアトルに留学中の娘を夫と二人訪ねてまいりました。 夫は元米国留学体験者だし海外出張も多かったので全面任せて良いだろうと思っていたら、本人曰く「久しぶりの海外で勝手がわからん」と言う事で、自分たちで手配するには心許ない…

「やさしい訴え」クラシックの音楽と楽器と男女のお話

短編集が良かった小川洋子を又読みたくなったので。今回もAudibleで。 「やさしい訴え」小川洋子 著 Amazon.co.jp 不実な夫との生活から逃れ山間の別荘に移り住んできた、カリグラフィーの専門家である「わたし」。突然楽器を弾けなくなった元ピアニストで今…

「1日誰とも話さなくても大丈夫」一人で生きていく力強いアドバイスになるかな?

サクッと気楽に読みたいなと思って選んだ本作。期待通りであっと言う間に読了できました。Audibleで。 「1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている 猫みたいに楽に生きる5つのステップ」鹿目将至 著 鳥居りんこ 取材・文 Amazon.co.jp 長いコロナ…

「ついでにジェントルメン」世の中と微妙にズレた人たちのコミカルなストーリー

実は…ついこのあいだまで「柚木麻子」と「柚月裕子」を頭の中で同一視していました。いやぁ凄い振り幅の大きい作家さんだなぁと(笑)だってあの「孤狼の血」を書きながら一方でコメディタッチの本を続々と…多分過去のツイッターでそんな事呟いてしまった記…

「甲斐荘楠音の全貌」あやしい絵だけじゃない多様な表現を

今年二度目の東京ステーションギャラリー。こじんまりとして素敵な所です。今回は甲斐荘楠音の展示を。 甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)は、大正から昭和初期にかけて活動した日本画家で、当初高い評価を得たものの、1940年頃には画業を中断し映画業…

「放課後の音符」17歳女子たちの感情を細やかな表現で

一時期山田詠美をよく読んでいた頃があり、熱血ポンちゃんシリーズまで手を出していて、本作も既に読んだものと思っていましたが意外に未読でした。Audibleで。 「放課後の音符」 山田詠美 著 Amazon.co.jp もはや子供ではないけれど「大人」にはなり切れて…

「さらば、わが愛 覇王別姫」悲しいくらいに美しいレスリー・チャンを観る

制作30周年、レスリー・チャン没後20年の特別企画として4K公開されている本作。鑑賞して来ました。 「さらば、わが愛 覇王別姫」 映画.com 1925年国民党政権下の北京。遊女である母親に捨てられ京劇養成所に入れられた小豆子。いじめの対象となった…

「ハンチバック」

ずっと気になっていた作品で、やっと読み終えました。文學界新人賞・芥川賞受賞作。Audibleで。 「ハンチバック」 市川沙央 著 Amazon.co.jp 重度の筋疾患(ミオパチー)を患い、電動車椅子と人工呼吸器を日々の生活を送ることができない釈華。親が遺産とし…