「1日誰とも話さなくても大丈夫」一人で生きていく力強いアドバイスになるかな?

サクッと気楽に読みたいなと思って選んだ本作。期待通りであっと言う間に読了できました。Audibleで。

「1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている 猫みたいに楽に生きる5つのステップ」鹿目将至 著 鳥居りんこ 取材・文

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長いコロナ禍、事実上自宅での引きこもり状態を余儀なくされている中、心身の不調を訴える人が増えている状況に、現役精神科医である著者が自らの経験も踏まえて、「一日中誰とも話さなくても猫のように生きられる方法」を簡潔にアドバイスする。

深呼吸する、朝窓を開けて朝日を浴びる、鼻歌を歌ってみる、大の字に寝る、1日頑張った自分にご褒美(食事など)を与える、などなど。

どこかで見たり聞いたりした事ばかりで、既視感は拭えません。読む前からそんな気もしていましたが、実家で一人暮らしの母がいる事と自分の将来も考えて、ひょっとしたら何か具体的な目新しい事が書かれているかな、と思いましたがそんな事ありませんよね(笑)

期待外れと言うよりも、相変わらずこの類の本が書店でよく売れているのを見てその理由が知りたくなります(自分はAudibleなので値段を考えないて読めたからいいですが)。

何でしょうか、色んな人に何度でも「大丈夫だよ」「しんどいのはあなただけじゃないよ」と言ってもらいたい人が世の中多いのかなと思われます。

そして「猫のように気楽に暮らす」ことが本当はいかに難しいかの表れなのかな、とも。

著者の精神科先生は、コロナ禍で単身赴任のように一人寂しい生活を強いられているのだとか。だから一人孤独な人達と同じ状況だよ、と。

ん…本当に孤独を感じて鬱になる人とはちょっと違うように思うんですけどね。でもこの先生がとても良い先生のように思われて何だか憎めない。そしてこの憎めない人がらこそが孤独な人を救うのかもしれません。何れにしても自分にはできない事なんだろうなぁ…

コロナであろうと何であろうと、「孤独」とは向き合っていかざるを得ないもの。そしてそれと向き合って暮らしていくには各々対処方法を見つけていかざるを得ないものなんだなと改めて思った次第でした。