当初丸二日かけて観光するつもりが、諸事情により予定変更して1日半弱で主に奈良駅から徒歩もしくはバスで行ける範囲で回ってきました。GWど真ん中。外国人観光客多し。インバウンドさまさまですね。
実際の順序とは違うけれど、CMにあったところから。
先ず吉田ホテル。
CMでは「チェックインお願いします」みたいに言っていたので、宿泊じゃないのに入ってもいいのかな、と思いながらドアマンの方にお聞きすると「いいですよ」
入るとすぐにパンフレットを渡され、もう完全に観光スポットである事がわかります。
明治42年の創業以来「関西の迎賓館」と云われ多くの国賓や皇族が宿泊した奈良ホテル。各国の政治家だけでなく、チャップリンやヘレン・ケラー、ダライ・ラマ14世といった著名人も訪れています。
スマホの調子が悪く撮影は途中で断念しましたが、施設内の調度品は自由に見学できます。上村松園などの絵画も多く飾られていました。
釣燈籠を模した和風シャンデリア。赤い絨毯は大階段まで続いています。
吹き抜けの格天井も優雅。
今上天皇ご即位の際に記念に設置した「平成の大時計」
アインシュタイン博士が滞在時に演奏されたピアノ
彫刻が施されたセントラルヒーティング。現在は使用されていないそう。
泊まれなかったけれど折角なのでお茶とケーキをいただく事に。美味しゅうございました。
奈良ホテル ホームページ
ネットで宿泊者のレビューを見ると両極端なコメントがあって微妙なんですが、確かに古い施設なので水廻りなどは勝手の良くない面はあるのかもしれませんが、多くの調度品に囲まれたクラシックホテル、やはり宿泊してみたいなと思います。
次に旧志賀直哉邸
志賀直哉旧居ホームページ
旧志賀直哉邸は、昭和初期に志賀直哉自身が設計して建てられたそうで、現在は奈良学園のセミナーハウスとして利用されています。
数寄屋風の造りですが、サンルームやダイニングなどは洋風に施され、モダンな趣きも感じられる建物となっています。
敷地1437㎡に443㎡の建物面積と自然を取り込んだ贅沢な設計になっていて、あまりの広さに迷子になりそうでした。
書斎の隣には庭に面した茶室も設けられ、文化や芸術を貴ぶ暮らしぶりが伺えます。
多くの文化人と交流する一方で、子供の為の勉強部屋や寝室を作り、庭にはプールも作っている事からも、子供への愛情も感じられる建物です。
志賀直哉は教科書に出てきたくらいしか記憶になくきちんと読んだ事が無かったので、改めて読んでみたいと思います。
玄関脇には大きく鈴木亮平のJRのポスターが立て掛けられていて、観光ルートとして定着しているようでした。CMにあったカフェは残念ながらCLOSEでしたが、春日大社に続く道も静かで気持ちよく散策できました。