「シュヴァリエ」革命の時代を生きた作曲家

機内で観た最後の作品。全く予備知識なく鑑賞しましたがなかなか見応えありました。 「シュヴァリエ」 映画.com 18世紀フランスのパリ。ジョゼフ・ブローニュ・シュバリエ・ド・サン=ジョルジュ(ケルビン・ハリソン・Jr)は、フランス人農園主と黒人奴隷…

「きっと星のせいじゃない。」切なく哀しいけれど爽やかさも感じるラブストーリー

引き続き機内鑑賞作品。アンセル・エルゴート繋がりで。ところでもう10月になったと言うのにコロナ後なかなか風邪状態から抜け出せません。皆さんくれぐれもお気をつけて。 「きっと星のせいじゃない。」 映画.com 末期の甲状腺がんが肺に転移して酸素ボン…

「ウエスト・サイド・ストーリー」蘇る名作をスピルバーグテイストで

機内で観た何本目かの作品。途中寝る事も想定してストーリーがハッキリわかっているのをチョイス。結果、意外に良くて寝ませんでした。こう言う古典的ラブストーリーはある意味安定してますね。ハッピーエンドじゃないけれど。 「ウエスト・サイド・ストーリ…

「アバウトタイム 愛おしい時間について」繰り返すタイムトラベルの中で見つける本当の幸せ

以前から気になっていた作品。日本語字幕が無かったので音声のみで頑張れるかなと思ったけどあっさり吹き替えに切り替えて鑑賞。復路の機内で。 「アバウト・タイム 愛おしい時間について」 映画.com イギリス南西部の海辺で暮らす青年ティム(ドーナル・グ…

「ザ・メニュー」孤島の高級レストランで、奇妙で奇抜なディナーを

往復の国際便でも映画は結構お世話になりました。初見の作品がチラホラあったのでこれはお得だったかも…と思ったのですが、結果は半々といったところですかね。本作は以前に劇場で観られなかったものだったので期待していたのですが… 「ザ・メニュー」 映画.…

「グランツーリスモ 」リアルな映像でシミュレーションしている感覚に

ハワイ島最終日。チェックアウト後ホテルからシャトルバスで最寄りのショッピングモールらしき所に行った際ぶらぶらしながら、まさかの「映画でも観る?」ってどれだけ映画好きなの?と言うかどれだけ我々夫婦非アクティブなんだろう… カフェレストランの奥…

「MEGザ・モンスター2」で暑さも吹き飛ばせるか!

数日の海外旅行中あまりアクティブに動かなかった我々夫婦2人。割と早めにホテルに戻るとTV見ながら「アメリカも割とバカバカしい番組多いよね」など言いながらぐだぐだしていました。 実際やたらチャンネルが多く、なかでも視聴者参加番組の豊富な事。お国…

自宅療養中です

今月はまめにアップしよう!と思っていた矢先に実家から帰宅後発熱してしまい38.8度。あぁヤバいな、と思いつつバファリンで何とか37度台まで持ち直し、週明け発熱外来で検査したところ、コロナ陽性でした(インフルは陰性) で、今日連絡があり実家の母も陽…

「雨月物語」に甲斐荘の世界観を垣間見る

先日の美術展で鑑賞した甲斐荘楠音が衣装担当した映画。溝口健二監督作品を全編観るのは多分初めて。アマプラで。 「雨月物語」 映画.com 舞台は戦国時代の琵琶湖沿岸部の村。戦乱の機に乗じ金儲けを企む貧しい陶工の源十郎(森雅之)と、侍になり立身出世を…

星空を満喫したハワイ島

私はアメリカ本土は初めてだったのですが、娘の滞在先のシアトルのみとして、帰路は夫の希望でハワイ島に。ハワイは新婚旅行でマウイに行ったきり。30年以上になりますか。 到着したコナ空港は入出国やゲートの案内こそ出ているものの、何だかどこかの駅に…

久しぶりの海外旅行でした

ご無沙汰しています。 シアトルに留学中の娘を夫と二人訪ねてまいりました。 夫は元米国留学体験者だし海外出張も多かったので全面任せて良いだろうと思っていたら、本人曰く「久しぶりの海外で勝手がわからん」と言う事で、自分たちで手配するには心許ない…

「やさしい訴え」クラシックの音楽と楽器と男女のお話

短編集が良かった小川洋子を又読みたくなったので。今回もAudibleで。 「やさしい訴え」小川洋子 著 Amazon.co.jp 不実な夫との生活から逃れ山間の別荘に移り住んできた、カリグラフィーの専門家である「わたし」。突然楽器を弾けなくなった元ピアニストで今…

「1日誰とも話さなくても大丈夫」一人で生きていく力強いアドバイスになるかな?

サクッと気楽に読みたいなと思って選んだ本作。期待通りであっと言う間に読了できました。Audibleで。 「1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている 猫みたいに楽に生きる5つのステップ」鹿目将至 著 鳥居りんこ 取材・文 Amazon.co.jp 長いコロナ…

「ついでにジェントルメン」世の中と微妙にズレた人たちのコミカルなストーリー

実は…ついこのあいだまで「柚木麻子」と「柚月裕子」を頭の中で同一視していました。いやぁ凄い振り幅の大きい作家さんだなぁと(笑)だってあの「孤狼の血」を書きながら一方でコメディタッチの本を続々と…多分過去のツイッターでそんな事呟いてしまった記…

「甲斐荘楠音の全貌」あやしい絵だけじゃない多様な表現を

今年二度目の東京ステーションギャラリー。こじんまりとして素敵な所です。今回は甲斐荘楠音の展示を。 甲斐荘楠音(かいのしょうただおと)は、大正から昭和初期にかけて活動した日本画家で、当初高い評価を得たものの、1940年頃には画業を中断し映画業…

「放課後の音符」17歳女子たちの感情を細やかな表現で

一時期山田詠美をよく読んでいた頃があり、熱血ポンちゃんシリーズまで手を出していて、本作も既に読んだものと思っていましたが意外に未読でした。Audibleで。 「放課後の音符」 山田詠美 著 Amazon.co.jp もはや子供ではないけれど「大人」にはなり切れて…

「さらば、わが愛 覇王別姫」悲しいくらいに美しいレスリー・チャンを観る

制作30周年、レスリー・チャン没後20年の特別企画として4K公開されている本作。鑑賞して来ました。 「さらば、わが愛 覇王別姫」 映画.com 1925年国民党政権下の北京。遊女である母親に捨てられ京劇養成所に入れられた小豆子。いじめの対象となった…

「ハンチバック」

ずっと気になっていた作品で、やっと読み終えました。文學界新人賞・芥川賞受賞作。Audibleで。 「ハンチバック」 市川沙央 著 Amazon.co.jp 重度の筋疾患(ミオパチー)を患い、電動車椅子と人工呼吸器を日々の生活を送ることができない釈華。親が遺産とし…

「猫を抱いて象と泳ぐ」でおとぎ話のようなストーリーを

先日読んだ小川洋子がよかったので再び。今回も、Audibleで。 「猫を抱いて象と泳ぐ」 小川洋子 著 Amazon.co.jp 産まれた時に上下の唇が癒着していた主人公の少年。手術で切り離した際に脛の皮膚を移植したせいで唇に産毛が生える事にコンプレックスを抱き…

「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」で劇場で観る映画の醍醐味を!

公開されました、MI最新作。本シリーズ全部観ていた訳ではないのでイーサン・ハントも久しぶり。全作観ている娘共々親子3人で鑑賞してきました。それにしても映画料金値上げ、キツイな… 「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」 映画.com…

「月の立つ林で」月にまつわる5つの優しい話

気分が少々「しんどいな」と感じる時に読みたくなる作家さん。期待を裏切らない読了感でした。Audibleで。 「月の立つ林で」青山美智子 著 Amazon.co.jp 長年勤めた病院を辞めるも就活がままならない元看護師、芸人の夢を捨てきれない男、結婚を控えた娘を巡…

大好きな「芸術新潮」で「らんまん」のモデルの植物愛に触れる 

NHKの朝ドラ、夫共々在宅勤務が始まったあたりからほぼ時計代りに観る毎朝。色々ツッコミたい時もありながら、無職になった今も8時になったら申し合わせたようにTV付けてます。 現在放送されている「らんまん」、今のところ不満?も無く(浜辺美波ちゃん可愛…

「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」 

サクッと読めそうな本を選んで。Audibleでしたが、本当にすぐ読めてしまいました。 「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」 標野 凪 著 Amazon.co.jp 住宅地の奥、森のような草木に囲まれるようにひっそりと佇むカフェ「喫茶ドードー」は、風変わりな店主そろ…

「カレーの時間」手軽だけど鉄板の味で繋ぐ家族のお話

本屋でランキングに入っていたのを見つけて。Audibleで読んで見ました。 「カレーの時間」 寺地はるな著 Amazon.co.jp 昔気質で頑固な祖父義景は女性蔑視な発言が多々あるまさに「昭和世代」な人間。孫息子の桐矢は女性ばかりに囲まれ育った繊細で綺麗好きな…

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」でシリーズ最後の冒険を観る

実はアクションものとか冒険ものはあまり観ないのでシリーズを全部は追えていません。でも今回はハリソン・フォードの頑張りに敬意を表して親子3人で鑑賞しました。 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 映画.com 時空を超え歴史を変える力を持つ秘宝…

「むらさきのスカートの女」曖昧な存在に見え隠れする不思議な狂気

何だかホラーっぽいタイトルに惹かれて。内容はホラーというより奇妙な印象でした。芥川賞受賞作。Audibleで。 「むらさきのスカートの女」 今村夏子 著 Amazon.co.jp 近所に住みいつも紫色のスカートを穿いていることから「むらさきのスカートの女」と呼ば…

「存在の耐えられない軽さ」重い時代を背景に生きた3人の話

作家のミラン・クンデラ氏が亡くなりましたね。 著作と言えば「存在の耐えられない軽さ」しか知らず、それも先に映画を観てから本を英語で読んだ記憶が。でもやはり映画の印象の方が強烈でした。 「存在の耐えられない軽さ」 映画.com 1968年のプラハ。…

「イルマ・ヴェップ」で懐かしのマギー・チャンを

長期休館中の渋谷のミニシアター、Bunkamuraル・シネマ。その再開までの間営業されているBunkamuraル・シネマ渋谷宮下。 大雨の日で傘もささずに迷ってしまいましたが、渋谷駅宮益坂下交差点近く。ビッグカメラの入っているビルにあります(渋谷TOEIがあった…

「逆転のトライアングル」でセレブ達と一緒に無人島に漂流してみる

引越しの段ボールにまだ囲まれて生活しています。当座の暮らしが成り立っているのでま、いっかになりそうで逆にコワイ。。もっと酷い状態時に観に行った作品。お陰で現実逃避できました。 映画.com カールは今ひとつ売れない男性モデルに対して彼女のヤヤは…

「コンパートメント No.6」

もう引越しの荷解きにウンザリし、「ちょっと体調悪いから」と映画館に現実逃避に。あー劇場も久しぶり!しかし7/1から続々と値上げする映画館。二本立て上映の目黒シネマも残念ながら1,500円から1,600円に。物価高の折仕方ないですね。という事で値上げ前に…