「ウエスト・サイド・ストーリー」蘇る名作をスピルバーグテイストで

機内で観た何本目かの作品。途中寝る事も想定してストーリーがハッキリわかっているのをチョイス。結果、意外に良くて寝ませんでした。こう言う古典的ラブストーリーはある意味安定してますね。ハッピーエンドじゃないけれど。

「ウエスト・サイド・ストーリー」

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映画.com

1950年代のニューヨークはマンハッタンのウエスト・サイド。世界中から移民が押し寄せ分断する社会の中、貧困や差別に直面する若者達は自然と同胞同士集団を作り、特にポーランド系移民の「ジェッツ」とプエルトリコ系移民「シャークス」の対立は日毎に悪化。そんなある日ジェッツの元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)はシャークスのリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)と運命的に出会い恋に落ちる。

1961年に映画化されたブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」のスピルバーグ監督による再映画化。自身初のミュージカルを撮るにあたり、普遍的ラブストーリーであり且つ今でも根深い問題として見られる社会の分断や貧困がテーマになっているウエスト・サイド・ストーリーを取り上げたスピルバーグ

1961年度版でのジョージ・チャキリスやナタリー・ウッドなど華やかな「スター」の存在は正直感じられなかったけれども、エキストラも含め大規模なオーディションを行い、プエルトリコ系の役割にはラテン系の役者を積極的に採用した事からも、若者達の鬱屈した感情や複雑な移民社会がよりリアルに伝わって自然に感情移入出来るようでした。

ヒロインの彼女は本当に歌が上手だったし、畳み掛けるような群舞は圧巻。ダンスシーンは本作の目玉でしょう。

61年に出演していたリタ・モレノが今回も出演し割と重要な役どころで登場しているのも嬉しいところ(歌も歌ってます)。

歌って踊ってラストまで駆け抜ける若者達に、「ミュージカル観た!」と言う気にしてもらえた映画でした。