「きっと星のせいじゃない。」切なく哀しいけれど爽やかさも感じるラブストーリー

引き続き機内鑑賞作品。アンセル・エルゴート繋がりで。ところでもう10月になったと言うのにコロナ後なかなか風邪状態から抜け出せません。皆さんくれぐれもお気をつけて。

「きっと星のせいじゃない。」

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映画.com

末期の甲状腺がんが肺に転移して酸素ボンベが手放せない16歳のヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。母(ローラ・ダーン)の勧めで参加したガン患者の集会で、骨肉腫で片足を切断したガス(アンセル・エルゴート)に出会い互いに惹かれ合うが、フランクでストレートなガスに対し、ヘイゼルは自分の病状を考えなかなか距離を縮めることができない。しかしヘイゼルの好きな小説家(ウィレム・デフォー)をきっかけに一層親しくなれた二人はやがて慈善団体の援助もあって小説家本人に会いにオランダへと旅立つ。

余命いくばくもない若い二人のラブストーリー。しかしいわゆる「お涙頂戴」の雰囲気はなく湿り気を感じさせないのは、(かなり深刻な病状の筈なのに)二人とも思いのほか元気な設定もあるのかもしれませんが、逆にそれが二人のピュアな心情を写しているようで良かったと思います。

恋する乙女を演じるシャイリーン・ウッドリーがとても良かった!臆病な気持ちや将来に対する不安や怖さ、そして恋する喜びや切なさが、くるくる動く瞳に表れていて、彼女の豊かな表情が一人の女の子が「ごく当たり前に感じる」繊細な気持ちを自然に伝えてくれているように感じました。

何だかすっかりお母さん役が板についたようなローラ・ダーンも、不治の病の娘を前に強さと弱さを併せ持つ母親を上手く演じていたと思われます。大好きな女優さんなのでこう言う風に脇を固めてくれるととっても嬉しくなります。

ちょっと残念なのは、折角のウィレム・デフォーが何と無く消化不良の印象で終わった事。最後ももう少し違う現れ方をして欲しかった…と言うのが個人的感想でした。

全く関係ない話を。このアンセル・エルゴート、昔BTSのファンでTwitterの自分のプロフィール写真をBTSのメンバー(V)にしていた事も。当時実はBTSのFCに入っていたので、「アンセル・エルゴート、いいヒトやん…」と思ったものでした。6年くらい前でしたかね。あの頃はこんなに売れると思ってなかったなぁ(BTSの話ね)…今となっては懐かしいばかり。当時アンセル・エルゴートも「ベイビー・ドライバー」が公開された時期だったと思いますが、そう言えばまだ観ていなかった気が。またアンセル繋がりがリストに入りそうです。