「グランツーリスモ 」リアルな映像でシミュレーションしている感覚に

ワイ島最終日。チェックアウト後ホテルからシャトルバスで最寄りのショッピングモールらしき所に行った際ぶらぶらしながら、まさかの「映画でも観る?」ってどれだけ映画好きなの?と言うかどれだけ我々夫婦非アクティブなんだろう…

カフェレストランの奥にある小さい映画館で三本くらいしか上映しておらず、選択肢もない中でしたが意外と良かったです。それにしても往復の機内、ホテル滞在中、おまけに現在コロナ療養中と予想外に沢山の作品を観た事に。自分でもびっくりです。

グランツーリスモ

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映画.com

幼い頃から車好きのヤン(アーチー・マデクウイ)。今はドライバーになる夢を傍らにドライビングシミュレーションゲームグランツーリスモ」に父親も呆れる程のめり込む日々。ある日グランツーリスモ」のトッププレイヤーを選抜・本物のプロレーサーとして育成するプログラム「GTアカデミー」からの招待が届く。地区予選を一位で通過しアカデミーへの参加を許されるヤン。過酷なアカデミーでのトレーニングに耐え最終選考にも優勝し、隊にプロレーサーとしてデビュー戦に出場するヤンだったが…

カーレースもシミュレーションゲームも全く興味が無いので「途中寝るかな?」と思いましたが、全編飽きる事なく最後まで楽しめました。

ゲーマー達を集めてプロのレーサーを育成すると言う奇抜な発想は実話。日産のマーケティング担当で本プログラム発起人を演じるオーランド・ブルームの、(少々胡散臭いけど)ゲーマーの才能と可能性に賭ける熱さ、それに当初は疑いつつもヤンの能力を認め理解者になるエンジニア(デヴィッド・ハーバー)など周囲の力がチームワークとして集結する辺りも、ストーリーを盛り上げてくれます。

本作何よりスピード感溢れる映像が見もの。あまりに迫力ありすぎて特に事故のシーンはリアルに怖くて気持ち悪くなったくらいです。

ゲーマーだった男の子の人間として成長していく過程や父親との交流が、嫌味なく差し込まれているのも好印象。主演のアーチー・マデクウイ、ハスキーボイスなんだけど見た目は真っ直ぐな青年ぽくて、そのアンバランスさも魅力だったと思います。