「マンハッタン」懐かしい映画を振り返る

NYが舞台のアン・ハサウェイの映画を観たら昔観たものが懐かしくなって。アマプラで。

「マンハッタン」

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映画.com

マンハッタンに住むテレビライターのアイザックウディ・アレン)はバツ2の42歳で現在17歳の学生トレーシー(マリエル・ヘミングウェイ)と同棲中。別れた二番目の妻ジル (メリル・ストリープ)がアイザックとの結婚生活の暴露本を出そうとしているのが、目下の彼の最大の悩み。ある日親友で妻帯者の学校教師エールから浮気相手のメリー(ダイアン・キートン)を紹介され互いに好意を持つようになるが…

大の大人が屁理屈をこね回してひっついたり離れたり忙しいお話w。小難しい話を繰り出すけれど殆ど中身がなくて軽薄そのものに見えるのに何故だか女性にモテるという、いかにもウディ・アレン作品の主人公らしい男性(本当に何でこんなに好かれるのか疑問なのですが)。

20代くらいの時に「ウディ・アレンの映画が好き」と言っていたような記憶があります。多分大人ぶっていたのでしょう(笑)。中身はあまりわかっていないまま、行った事のない外国の都会に何より惹かれたのだと思います。ニューヨーク、マンハッタン、名前だけでお洒落に聞こえましたもの。

今改めて見ると、饒舌な中年男のセリフで繋げられたストーリー自体にはあまり意味が無いようにも思われます。主役はマンハッタンそのものだから。そんな事は百も承知で監督・脚本・主演をこなしているのでしょうけれど。

20歳以上も年下のトレーシーに「もっと人を信用できないの」と正論言われて反論もできずに情けない顔で黙り込むウディ・アレンの表情も見事。

ミア・ファローと組んで以降の作品が彼を知るきっかけだったのですが、この頃の作品も味があっていいなと思います。

こうして見ると散々ウディ・アレンの手垢がついてしまった感のある「ニューヨーク映画」を新しいテイストのコメディで作ろうとしたアン・ハサウェイの「ブルックリンでオペラを」はそういう点でも意味のある映画だと言えるのでしょうね。