展示終了間際に行ってきました。
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となり?」
国立西洋美術館公式ページ
今年開館65年を迎える国立西洋美術館。しかし大々的に「現代美術」を展示するのは初の試みとなります。
会場では現代アートらしく型にはまらない展示の数々。動画や彫刻も含め空間を最大限に活かした魅せ方で様々な工夫が施されているのがわかります。
又、国立西洋美術館に対しての提案をアーティスト側に問いその答えを展示しているのも興味深いところ。「子供目線での展示を」「多言語での展示は可能か」などのプロポーザルが出ており、これに応えるようにマルチ言語での表示、託児サービスの提供もみられました。
更に西洋時術館が立地する「上野」周辺の移り変わりを基に、そこに住むホームレスの人々やそれを支えるボランティアの方々の日常を表す展示も結構なスペースを用いて出されていました。これも含めての「現代美術」なのかな、と理解していました。
正直現代美術はこれまで縁がなかったので、新鮮な気持ちで鑑賞したいたのですが、半世紀以上にもなる本館も、今後の運営にあたり色々考えるところがあったのかなと、こちらも推し量るところです。
階段を使って移動して迷路のように行き来した後出口へ。ここまで来たので常設展にも行って来ましたよ(毎回常設展にも行くようにしていますけれど)。今回は「新設」とされている展示が何点かありました。
その中でも以前からあるモネの作品など。
さて、そろそろ帰ろうかなと思ったところにもう一つの特別展が。
「真理はよみがえるだろうか ゴヤ<戦争の惨禍>全場面」
本展は、スペインのフランシスコ・デ・ゴヤの版画集。彼がスペイン独立戦争を取材し、戦場での民衆の苦悩をリアルに伝えるものです。かなり悲惨な描写も多々あり、実際の悲惨さを思い知らされます。200年以上も前の事ながら、女性に対する蛮行や弱者への悪行など、人間の非道や愚行を描写する作者の冷静な目も特筆すべきでしょう。
そんなこんなでお腹いっぱいになった美術鑑賞。帰りによったセリアでミーハーにもこんなものを入手しました。結構気に入ってるんですが。
わかりにくいけど、ミニトートとブックカバーです。愛用したいと思います。