久々のセイビでキュビスムに触れる

キュビスム」と言っても名称は聞いたことがあるだけで良く知らなかった私。今回も「ピカソやってる」くらいの感覚で娘と二人久しぶりの国立西洋美術館に行ってきました。

キュビスム展 美の革命」

https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/img/2023cubisme.jpg

国立西洋美術館

 

20世紀初頭にパブロ・ピカソジョルジュ・ブラックによって創始された芸術運動であったキュビスム。それまでの一つの固定された視点から描こうとする描き方ではなく、複数の視点や様々な角度から対象を見たイメージを一つの画面に集約させようとする表現方法で、当時の西洋絵画や彫刻のコンセプトを根本的に変革させた運動と捉えられています。

この背景には19世紀に発明された写真の登場によって、絵画の存在意義が問われた事の影響が指摘されています。ありのままを写す写真と違い絵画にしかできない事、それを模索する中で生まれてきたものの一つがキュビスムなのでしょう。

展示されて絵画の中には、キャンバスに新聞紙や楽譜などの紙類を貼り付け絵画と組み合わせるパピエ・コレ(後にコラージュに発展)という技法が見られ、斬新かつ実験的な試みが取り入れられています。

キュビスムそのものがどのように普及していったのか、そんなあたりもわかりやすい展示になっているのではないか、と思われます。

(展示作品は撮影可と不可が混在しており、何だかビビってしまってあまり撮らなかったのですが、結構カジュアルにスマホで撮ってる人は多かったです)

そしてそして、本展示では音声ガイドで山田五郎氏の補足解説というボーナストラック?が聴けます。彼独自の視点によるお話も聞けて(私が彼のファンだから尚更ですけど)一層展示が楽しめました。山田氏を知らない人も是非音声ガイド聞いてもらいたいなぁ。それから彼のコラボYouTube配信も(前編・後編あり)。

youtu.be

YouTube

最後に、いつもながらのロダン作の数々。もうフツウにお目にかかれる西洋美術館屋敷地内にあるものですが改めて。

開催期間中に再度行けたらな、と思っております。