「レア・セドゥのいつわり」大人の男女の会話をフランス語で

レア・セドゥが観たくてアマプラでヒットしたものを。

「レア・セドゥのいつわり」

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1987年ロンドン。著名な作家であるユダヤアメリカ人のフィリップ(ドゥニ・ポダリデス)は自宅とは別に仕事場にしているアパートがあり、そこには定期的に訪ねてくるアメリカ人の愛人(レア・セドゥ)がいる。彼女には家庭があるが夫との関係は良好とは言えない。フィリップは彼女と会う合間にも過去に付き合いのあった女性たちが訪ねて来たり、或いは自ら訪ねに行き、彼女たちと愛、人生、哲学もしくはお互いの関係などについて様々な会話を重ねて行く。

舞台はイギリス、主人公(とその愛人)はアメリカ人、という設定なのに、俳優陣はフランス人で、交わされる会話は勿論フランス語。映し出される風景も「パリの郊外です」と言っても十分通るような仕上がりの「フランス映画」です。

アメリカの作家、フィリップ・ロスの自伝的小説が原作という事で、物語の殆どが会話で進行していきます。こういう時つくづく思うのはフランス語の響きの素晴らしさ。残念ながら字幕なしでは到底わからない言語ながら、こんな時にその言葉の持つ音色や流れが重要な役割を果たしている事は十分に感じられます。

今の愛人、元カノたち、そして妻と、いろいろな女性が登場しそしてその度に繰り広げられる会話。状況の説明もなく殆ど主人公と女性とのダイアローグで進んでいく為、それが本当に起こっているのか、もしかしたら作家である主人公の妄想なのかもしれないとさえも思わされるのです。

レア・セドゥは相変わらず脱ぎっぷりが良く、セクシーながらもいやらしさの手前で留まっているようで、これは知性の有無が成せるものなのかと思うのですがどうでしょう。

誰もが言うようにタイトルに彼女の名前付ける必要あるのか疑問ではありますが、登場する女性たちの中で一番出番が多かったし、出てくる度に魅せるファッションも(着せ替え人形みたいでもありましたが)とてもキュートで素敵でした。

もう何回言ってるかわからないけどやっぱりフランス語っていいわぁ…