レオポルド美術館エゴン・シーレ展で久々に一人絵画に浸った休日でした

久しぶりに東京都美術館へ。長い事来なかったので若干迷子になりそうでした。上野は相変わらずの人出。いいお天気の日曜日ですからね。

エゴン・シーレは細い線と暗めの画風が好きな画家。本展示会はシーレのコレクションで有名なレオポルド美術館からシーレと同時代の作品約120点以上が展示され、その内シーレだけでも50点。ここまで規模の大きいシーレ展は30年ぶりだとか。

本展は全部で14章から成り、シーレだけでなく同時期オーストリアで活躍していたクリムトやココシュカなども合わせ、彼らとの交流や影響を受けた背景がわかるような展示となっています。

特にシーレの才能を早くに見い出し高く評価していたクリムトは、師と仰ぐ存在であったことから、その影響の大きさが作品を通してうかがえます。

金箔を多用し煌びやかな画風のクリムトに対し、色彩を抑えたトーンのシーレ。師弟関係から「銀のクリムト」とも言われていたそう。どことなく似てるなと思っていたのはこのような繋がりがあったからなのですね。

大胆と言うか独特なポージングの裸婦像と共に多くの自画像の展示が。鏡の前でポーズを取る姿の写真も。早くから自他共に認められていた才能による自意識の強さの表れでしょうか。他者を寄せ付けない孤高の人のようで若干の傲慢さも見えるようで、やはり不思議な魅力を感じます。

9章風景画のみ撮影可と言う事で数枚だけ。暗く冷たい印象の人物画と違って風景画は可愛いらしい。何処となくクレーの雰囲気もありますね。

 

 

本展の目玉(と思われる)でありポスターにもなっている「ほおずきの実のある自画像」と対である恋人の肖像画が無かったり、他にも記憶にある有名な絵が無かったりと幾分残念な気持ちにはなったのですが、これだけ揃った展示、しかもクリムトも多く観る事が出来て、結構贅沢な展覧であったと思います。

さて、会場で有料貸出されている音声ガイドがアプリでも利用できるようで、展示期間中なら何度でも聴けるとの事(有料配信)。試そうかなと思いつつ貸出を利用しました。デジタル化進んでますね。

そしていくらネットで予約制にして人数制限しているとは言えやはり休日昼間の館内の人の多さは凄かった(当たり前)。美術館は平日朝イチが一番と再確認しました。

最後はお腹空いたので駅近で1人ランチ。ご馳走さまでした。