大好きなパウル・クレーを山田五郎氏の教養講座で観ると新たな発見がありました

詳しくは無いですが絵が好きです。なかなか行けないけれど美術館に行くのも楽しみの一つ。自分の感覚に従って鑑賞するのも良いのですが、一つ一つの背景や歴史が分かった上で改めて観るのも又見方が違ってくるので楽しくなります。

昔ドイツに2年程いた事がありその頃はドイツ国内だけでなくお隣フランスやイタリアなど旅行した時はよく美術館に行った事は良い思い出。

当時は詳しい予備知識が無いままでした。今は簡単に学べるので有難いです。

最近のお気に入りYouTubeチャンネル。

山田五郎 オトナの教養講座

https://www.youtube.com/watch?v=XMdB608wIII

www.youtube.com

引用:youtube.com

編集者且つ評論家の山田五郎氏のチャンネル。確か開設は昨年だったと思うけど登録者40万人超えてますね。毎回面白いですもの。西洋美術史を中心に、ギリシャ神話からキリスト教学や哲学など様々な切り口から解説されていて、「あくまで自論ですが」と前置きされつつ独自の見方を披露されるのも興味深いです。

先日は私の好きなパウル・クレーの回。中学生くらいから好きだったと記憶するのですが、そもそもは谷川俊太郎氏の詩が好きでそこで取り上げられていたから好きになったのか、クレーが好きだったから言及していた谷川俊太郎氏が好きになったのか、もう昔の事なのでかなり曖昧。それくらいどちらも大好きなんです。

博学の山田五郎氏も「難解でわからない」と言われるくらい解析が難しいクレー。昔はただ可愛らしくカラフルな絵に惹かれたのですが、細かすぎるくらい繊細なタッチや描写から相当に神経質であった事も頷けます。

「理屈っぽいのに感覚派」「画風がバラバラなのに一目でクレーと分かる独特さ」など山田氏のユニークなコメントで解説が始まります。

今回取り上げたのは1932年「パルナッソスへ」。美術館の絵ハガキによくあるヤツですね。

日記の細かすぎる書き込みに「複雑すぎて意味不明」と言いつつ、この絵がパルナッソスの「山」を描いているのではなく、「音」を表している、と説明する山田氏。「パルナッソス山への階梯」と言えば音楽の教本のタイトルに使われていたそう。音楽にインスパイアされて描かれた作品なんですね。

音楽の視覚化は他の作品でも観られるとの事。やっぱり奥深いですね、パウル・クレー

画像引用:Kunsthalle Mannheimウェブサイト

昔住んでいた街にあったのでちょくちょく行った美術館。クレーは常設でした。いまでもそうかな。

スイスのベルン美術館にも行きましたが、クレーの作品の多くは2005年開設のパウル・クレー・センターに移設されたそうです。あぁ、行ってみたい…

今、東京でやっているルートヴィヒ美術館店でもクレーが観られるようです。行かねば。

ludwig.exhn.jp