筋トレが全てを解決するのか?筋肉が人生を変えるというシンプルで最強の本を読んで見た

しんみりした気分だったのでサクッと読める本を、と思って選んだらバカバカしいと思いつつ笑ってしまいました。一貫して「筋肉哲学」が謳われた一冊。Audibleで。

「超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由」

出典:Amazon.co.jp

タイトルと表紙からして、眉唾っぽいんだけど…。Audibleがなかったらきっと手を出さなかったような気がします。

著者Teststeron氏は、学生時代100kg以上あった体重を米国留学中に出会った筋トレによって40kg近く減らし、その後トレーニング理論とスポーツ栄養学をもって筋トレ普及に尽力されている方。その名と同じくらい本著の切り口はユニークですが、内容は意外とオーソドックス。

とにかく何でも「筋トレ」が解決してくれる、というのが基本のメッセージ。これ以外ありません。とことん体を鍛える事で精神力も養われるというヤツですね。古くからある「健全な肉体に健全な精神が宿る」という言い習わしに沿った考え方で特に否定するまでもないでしょう。

「自信がないなら筋トレをすべし」カラダがカッコ良くなったり異性にモテたりする事で自信がつく、というのはわかりますが、「(嫌な)上司も取引先もいざとなったら力ずくで葬れる」というのは流石にいくら何でも(笑)。しかし頭でそう考えるだけで精神的に優位に立てるかも…

筋トレは、やればやるだけ目に見えて成果がついてくるもの(らしい)。努力が結果に結びつきやすい事を考えれば、自信につながるのも難しくはないはず。

シンプルに体が変わる事で、「人は変われるんだ」と再認識させてくれるおかげで、自ずと内面的な変化に発展するという原理のようです。

継続的に筋トレをすると、数ヶ月前と比較し自分の変化を実感・評価する事になる。この自己評価が続いていくと、自己肯定感のアップに繋がる、と著者は主張しています。

なかなか上げられない自己肯定感。日々の生活に筋トレを盛り込む事が一助となるなら、やってみる価値あるんじゃないでしょうか。

今回残念だったのはAudibleであるが故に「実録漫画」なるものが読めなかった事。まぁこちらも臨場感あふれるナレーションのおかげで楽しめましたけども。

もう一つ、筋トレのメリットは力説されていましたが、具体的な方法は載っていません。要するに本作は読後の「筋トレやる気」を引き出すのが趣旨なので。やる気に火がつかなかった人には表紙に書いてある事以上の意味は無いのかも。

個人的にはシンプルにカラダから変えていこうという考えには同意。折角のやる気が引っ込まないうちに、手近なやり方で始めてみるのが良さそうですね。早速腹筋あたりから鍛えてみようかな。