長い長い人の列を見て思うこと

賛否両論あった国葬儀。大きなトラブルもなく無事に終わったようで何よりでした。長い長い列ができた献花台。なかなか途絶える事のない人を見ていると、国民の大半が反対しているとか言うのは何だったんだろうと思いますね。

それでも当日まで会場付近でデモがあったり、SNSでは「黙祷の時間に合わせて騒音を立てて抗議しよう」みたいなツイが流れてきたりするのを見ると、はぁ…脱力するくらい情けなくなります。

何事も反対するのは自由だけど、故人を偲んで送り出す儀式くらい粛々と行うのは当たり前だと思うけど。

何だかなぁ…と思っていたら先日こんな記事が目にとまり。

dot.asahi.com

出典:AERA.dot

もうこの国には誰かの国葬をする力も器もないのかも…とさえ思えてくる。

結局危惧したような事は何も起こらずTVを見る限りしめやかに行われた儀式。心のこもったガースーの弔辞も聞けたし、やっぱりやって良かったんじゃないでしょうか。

今日は武道館へ行くのは遠慮しライブ中継でお別れさせていただきました。最後だから行っておきたい気持ちも正直あったのですが、諸処の事情で断念。でも初七日に奈良まで行って献花させてたいただいたので、自分としてはこれで良しと思う事に…

西大寺の現場については既に触れていますが、本当に普通の駅前ロータリー。デパートもすぐ前にあるような「道ばた」なんです。それを思うと悔しいとか忍びないとか、胸が塞がれるような気持ちです。

一般の買い物客やバスの乗客もたくさんいただろうに、一般市民に被害がなかったのは奇跡に近いでしょう。それを考えると、身をもって国民を守って逝かれたのかな、とも思えて来ます。

今日の何時間も静かに進む献花の列をあらためて見ると、いや日本はまだまだ大丈夫と思っていいのでは、という気にさせてくれました。

いろいろあって家の中ではこんな話はできなかったけれど、きっと同じように思っている人が今日はたくさんいるんだろうな、と考えることで少し救われる気持ちになるのでした。

一方ネット上では「デジタル献花プロジェクト」が、若いベンチャー企業経営者たちで作られた実行委員会により立ち上げられ、デジタルでの献花とメッセージが送れるようになっています。既に献花は40万人を突破し受付は9月30日まで延期されたそうです。デジタル寄せ書きのようなもので、他の方のメッセージも読むことができます。

プロジェクトを立ち上げたのは、20代、30代の若い世代。ここでも多くの人の気持ちが繋がっていく未来に希望が持てる気がします。