かつての愛読書「Yogini」の休刊でヨガブームの移り変わりを考えてみる

昔大好きで大好きで愛読していた雑誌が休刊します。

画像引用:lotus8.co.jp

ヨガをやっている人なら一度は目にした事がある雑誌ではないでしょうか。もうここ最近手にしていなかったので「休刊」と聞き、時代の流れを一人感じています。

私がヨガをやり始めたのは長女を妊娠していた頃なので1998年後半。ヨガと言えばあの1995年のオウム事件のおかげで、何とは無しに「得体の知れない」イメージがまだ根強かった頃。産院近くのヨガスタジオ(スタジオと言っても確か畳の大広間みたいな所だった記憶が)でマタニティヨガのクラスを受講したのがきっかけだったのですが、「ヨガやるよ」と言うと夫が「そこは大丈夫?変な人おらんよな?」と心配していたほど。

正直マタニティヨガは何となくやっているだけで終わったのですが、それから数年後本屋で何気に手にしたのが本雑誌。

へぇー、ヨガってこんなお洒落なの?とびっくりするくらい洗練して、でも決して華美ではなく、サブタイトルにあるように「シンプル・ビューティ」を表すようなページ。そしてそれを上回るくらいヨガの解説や関連エッセイがびっしり。活字好きな私にはもってこいの雑誌だった訳です。

雑誌を読むだけに飽き足らず、DVDを買って家で練習したのもこの頃。私がやり始めると子供達が「一緒に体操する!」と横に来てマネをしたものでした。

その後関東に引っ越ししばらくしてヨガスタジオに通うように。雑誌やDVDで見た先生に初めてお目にかかった時の事はいまだに覚えています。「わぁー、ホンモノだ!」みたいな(笑)。

あの頃関西にはそれほどヨガ専門のスタジオは多くなく、それも流派を絞ったクラスなどは滅多になかったものです。関東に越して良かったと思う一つは、あのスタジオに通えた事だった、と今でも言えます。スタジオを思う時、焚かれていたお香と流れていたCDと皆で唱えたマントラが蘇ってくるようです。

前述したように決して良いイメージとは言えなかったヨガを、スタイリッシュなものにし一つのブームに押し上げたのは、本雑誌とカバーモデルをされていた吉川めいさんの貢献が大きいでしょう。今のように広くヨガが行き渡るようになったのも、その存在が大きく影響したのでしょうね。

少し距離を置いているので、ブームが終わったのかどうかは実感するところではないのですが、そもそも流行り廃りに関係なくいつでもマット一枚あればできるのがヨガの良いところ。

そして最終的にマットのない日常にヨガが落とし込めるように過ごせたらベスト。人生の修行はまだまだ続きます。

画像引用:lotus8.co.jp