お父さん、お疲れさま

(日付が変わってしまいましたが)父の日でしたね。

「母の日」に比べて、父の日はあまり身近な印象がありません。

そもそも父の日は、1900年代に米国である女性が男手一つで自分を育ててくれた父親を讃えたいと教会に嘆願したのがきっかけとのこと(Wikipedia)。日本で父の日が広く知れ渡るようになったのは1981年に「日本ファーザーズ・デイ委員会」が設立された事が大きく影響しているようです。

1980年前半と言えばもう私は高校生。なので既に浸透していた母の日に比べてあまり認知されていなかったのも納得できます。

私が子供の頃は高度成長期だったせいもあり、世の中のお父さんは概ね「仕事人間」で家庭よりも職場に重きをおいていたイメージ。父親は公務員だったので会社員の方よりもまだ帰宅時間は早い方だったらしいですが、週末の出勤は別に珍しくなかった時代でした。

日曜日に父親について職場に行っていた事もあります。仕事をする父のそばで余りの紙やペンを使ってお絵描きして遊んでいましたね。確か部下の人達も大抵いたので休日出勤は当たり前だったのでしょう。

仕事柄災害時には夜間でも出勤する必要があり、当時はよく大雨や台風の時には床下浸水など水害が多く、停電で真っ暗な中ロウソクの灯りを「父抜きの」家族で囲んだ覚えがあります。

家族旅行も記憶の中では父親がいない事もありました。うちは母が専業主婦でしたし、どの家でも「お父さんは忙しい」というのが常識になっていたので、当時の一般的な家庭だったのではないでしょうか。

一方、義母が何らか仕事に就いていた時期が長かったことから、(家事は不得手でも)出来る事は協力しないと、という考えが夫にはあったので、我が家では子供が小さい頃は割に色々やってくれていました。保育所の「送り」は夫の担当。ベビーカーに次女を寝かせ長女の手を引いて連れて行ってくれました。ベビーカーのロックの掛け外しであっという間に通勤靴がダメに。革靴がウォーキングシューズにすぐ変わりました。お父さんの送り迎えは20年前は珍しかったようで保育所でも数名しかいなかったらしいです。

今では特に珍しくもないのかもしれませんが。そう言えば朝の通勤時にバスの中で小さいお子さんを前後に(つまりおんぶと抱っこ)抱えて更にもう一人手を繋いでいるお父さんをお見かけした事が。あれは絶対真似できないワ…

育児や家事では良くも悪くもお母さんの方がクローズアップされがちですが、積極的に頑張るお父さんもたくさんいる筈(と思いたい)。お疲れさまです、ホント。

さて、Wikipediaによると母の日に贈るのはカーネーションで、父の日はバラなのだとか。知らなかったなぁ。花屋さんを覗いてもバラはなくてひまわりが「おすすめ」でたくさん飾られていましたけどね。

と、いうことでウチもひまわりをほんの少し。それもヨメである私からなので本来とは何か違う気がしますが(子供達が頓着ないので)まぁ良しとしてもらいましょう。