お金の増やし方&稼ぎ方の本を読んだら、むしろ「使い方」が書かれていた件

退職前からずっと気になっていたのに手付かずのままでいた家計や貯蓄の見直し。そもそもお金の計算が苦手な上にどこの金利の方が何%高いから口座はそっちに移してとか、カードのポイントをチェックして使い分けるとか、細かく調べるのがかなり面倒なため、ついつい後回しにしていた領域。でも流石にどっぷり専業主婦の毎日なので「時間がない」の言い訳が出来ず、少しづつですが改善に努めています。

改善、と言っても子供の学費引き落とし以来使っていないような銀行口座を整理するとか、スマホのプランを見直してみるとか、(今更なんですが)スマホ決済を使えるように設定するとか、きちんと家計管理されている人であればごく当たり前の事ばかりでお恥ずかしい限り。

仕事もないのに毎日PCに向かってちまちま「何か」やっているヨメを見て、私以上に面倒臭がりな夫が先日こんな本を買ってきて読んでいました。

「決定版!お金の増やし方&稼ぎ方」 堀江貴文山崎元 著

決定版! お金の増やし方&稼ぎ方

引用:Amazon.co.jp

家系を見直し無駄を省き、インデックス・ファンド一択で資産運用する。増やし方としてはこれまで読んだ他者の本(厚切りジェイソン氏や勝間和代氏など)と概ね同じようです。

面白いのは、目先の運用に使うのではなくお金を使うなら「自己投資」に使え、更に起業こそが最高の投資である、と言い切るホリエモンの主張です。

貯めて増やすことを考えるより、早期に自己投資したり起業にチャレンジしたり、使って初めて意味を持つのがお金である、と。

キャリアや知見、人脈などの形成の為ならば有り金全部使ってもいい、とさえ言うホリエモン。人的資本としての自分に自信を持つ彼らしい言葉ですね。

一方、一般的には彼ほど自信に満ちた人ばかりではないのでそこまで思い切った事は出来ないとはしつつも、最近のFIRE志向にはホリエモン同様に否定的な山崎氏。

過度な節約で自己投資が不足する事から、知識や経験や人脈に差が出て、将来的な「稼ぐ力」に影響を及ぼす事を懸念しているのです。

FIREについては以前少し触れましたが、

minonoblog.hatenablog.com

確かにFIRE自体を目的にすると節約に追われる貧しい生活になるかもしれません。少なくともジェイソン氏はそれに当たらない(と言うのがジェイソン氏自身の言葉ですが)ようですが、「手段が目的になる」人が少なくない事の指摘のように思われます。

ややもすれば炎上しそうなホリエモンの発言を、知識と経験でフォローし解釈する山崎氏。二人の掛け合いのような本著ですが、両者に共通するのは「お金は使ってこそ活きる」という事。賢く増やして上手に使う。家計の見直しはまだまだ続きます。。