トーハクの仏像展に行ってきました

今日は秋晴れの中美術館のハシゴ。先ずは東京国立博物館での仏像展を。

「特別展 京都・南山城の仏像」東京国立博物館

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東京国立博物館

本特別展には「浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念」と副題がある通り、京都の南山城に位置する浄瑠璃寺の国宝「阿弥陀如来坐像」九体の約110年ぶりの修理完成を記念してうち一体、更に国宝「広目天立像(四天王のうち二体)」など平安時代を代表する仏像が展示されるというもの。

関西人ですが、関西にいる頃は神社仏閣や仏像に全く興味がなかった為、浄瑠璃寺のある「南山城」がどこを指すのかも知りませんでした(京都最南部の木津川流域エリアだそうです)。

本館特別5室のスペースに18件の展示。非常にコンパクトですが、音声ガイドも全件に施されていて丁寧な展示の印象を受けます。

幾つもの十一面観音菩薩像があったのですが、それぞれに表情や衣、姿勢など特徴があり、中には約3メートルもの巨大像もありました。

また、千手観音といってもほとんどは42本と言われている手の数が、実際に1000本あるのは日本で3体しかないらしく、そのうちの一体である寿宝寺の千手観音菩薩立像も展示されていました。これも羽のように波打っているお姿がとてもユニーク。

この他、神童寺の不動明王立像などは丸いお顔に唇をぎゅっと結び膝小僧まで出して、およそ不動明王のイメージとはかけ離れていて、なかなか個性的な仏像の数々に出会うことができます。

さて、本展示は以下のネット記事で知り得たもので、音声ガイドにもこのお二人が登場しています。記事が面白かったのでガイドも期待していたのですが意外にちょっと大人しめでした。

いとうせいこう&みうらじゅん発案の人気”おくすり手帳”も!オリジナルグッズも見逃せない仏像展(ananweb) - Yahoo!ニュース

ガイドでのお二人によると、浄瑠璃寺に九体ずらっと並んだ阿弥陀如来像は圧巻らしく、是非お寺で拝観したいものです。

そしてお話に出てきた薬師如来が表紙のおくすり手帳、買ってしまいました。

Tシャツやキャップまでありましたが流石にこれは遠慮しておくことに、何れにしても仏像大使であるお二人の「仏像愛」が成せる遊び心と理解しています。

この後今まで行けなかった法隆寺宝物館を周り、ゆっくり見たかったアジア館をだーっと周って後ろ髪ひかれるように後にしました。

何だかんだで今年三度目のトーハク。アジア館含め常設展だけでも本当は一日じゃ足りないと思えるくらい個人的にはお気に入りの博物館。今度はいつになるかわからないけれど、お庭の桜が公開されるらしい頃は外したくないなと思っています。