「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」でキラキラティモシーのミュージカル

「哀れなるものたち」でエマ・ストーンの怪演にあてられた直後、二本目何を見ようか相当考えて選んだティモシーの一本。結果は…?

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

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映画.com

純粋な心とイマジネーションで「魔法のチョコレート」を作り出すチョコ職人ウィリー・ウォンカ(ティモシー・シャラメ)。世界一のチョコレート店を開くという亡き母との約束を叶える為、一流のチョコ職人が集まるチョコレートの町にやって来る。ウォンカのチョコはすぐに人気となるが、その評判を妬む「チョコレート組合」から執拗な嫌がらせを受けるように。彼の夢は実現出来るのか?

ティム・バートンジョニー・デップがタッグを組んだ「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚のように宣伝では位置付けられているようですが、イメージ的には全く別物で、寧ろそれを遡るジーン・ワイルダーの「夢のチョコレート工場」のリメイクと考えた方が良さそうです。まんまミュージカルだし同じ楽曲を歌ってますしオマージュのようでもあります。

ここら辺の事を踏まえて先に「夢の…」をちゃんと観ておけばもう少し感想は違ったかもしれません。

ミュージカルが物凄く好き、という訳ではないせいか、どうせ観るなら「歌が凄い」や「ダンスが凄い」など極端なレベルを期待してしまうのが良くなかったかも。

「歌を聴かせ」「ダンスを見せる」的な映画ではなく、あくまでほのぼのとしたファミリームード作品。

そういう意味ではケバいCGやメイクでブラック要素はらんだジョニデやファンタジックミュージカルだけど既におじさん容姿だった(失礼)ジーン・ワイルダーに比べ、甘いマスクのティモシーはピュアで無邪気な若者感があり、本作の世界観にはマッチしていたと思います。

予告編にもあるようにウンパルンパヒュー・グラントや神父役のローワン・アトキンソン(Mr.ビーンですね)の他にもオリビア・コールマンやサリー・ホーキンスなど好きな女優さんが出ていたのは嬉しい驚き。しかし折角ノリノリで演じてた風なヒュー・グラントはもう少し出番があって欲しかったかな。

という事で少々物足りない思いはしたものの、気持ち良さそうに歌ってステップを踏むティモシー王子に癒されたのは確か。あぁやっぱりカッコいいなとニンマリした顔できっと観てたんだろうな、私。