「ku:nel」人生を変えた本のあれこれ。紹介した人達の思いが詰まっています

雑誌類はざっくり立ち読みで終わるのが常だけれど、マンネリになりがちな本のチョイスに役立てたくて。

ku:nel

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私のいい加減な記憶の中で、昔ユーミンが自分の本棚を人に見せるのは、下着の入ったクローゼットを見せるのと同じ(くらい勇気が要る)という趣旨のコメントをしていたように思います(間違ってたらゴメンナサイ)。

確かに日頃どんな本を読んでいるかを見せるのは、その為人や趣味、知識レベルその他諸々を含めて、総合的な評価に繋がりそうで何となく消極的になります。多分本好きと言う割に大した読書量でもないことがコンプレックスになって、自意識過剰気味なのかも。

本誌のような特集で公開された書斎はどれも素敵。本屋さんかと思うくらいのおうちもありますし(まぁそれなりの本棚でないと「絵」になりませんものね)。

しかし今回のテーマは、「私の人生を変えた本」何度も手にして読み返す本を紹介してくれるもの。コレクションや体裁が問題ではないのです。

中にはリビングのベンチを棚に見立てて積み重ねたり、可動式のラックに入れていつでも手に取れるようにしたりと、人それぞれ。

共通しているのは「本を愛して大事に読んでいる」という事。特に「人生を変えた」という大きなお題に、ある人は哲学書、ある人は童話と、各々エピソードを交えながらの記事は、なかなか興味深いものでした。

キャスターとして名を知られている人達が、同じ「言葉」を「語り」から「文字」に変え、文筆活動をされているお話もあり、出会った本がキャリアにも影響する可能性にも今更ながら気づかされます。

さて、今回本誌を手にしたのは谷川俊太郎氏の対談があったことも理由の一つ。今でも絵本や詩集を精力的に作られている谷川氏、御年90歳だそう。

中学か高校辺りの教科書に載っていた「二十億光年の孤独」を読んで以来ずっと好きな詩人です。

嫁入りに持参してきた詩集。久しぶりに見たらページはめくれてるし、ボールペンのインクで汚れてるしで、管理の雑さが目立ちますが、うわぁ懐かしい!

読み進めているうちに何だかテンションが上がってしまって、つい新しいのも買ってしまいました(笑)

「さよならは仮のことば」 谷川俊太郎詩集

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よく見れば代表作を選んで編集したもので、今まで持ってるものと重複するのですが、古いものから新しいものまでコンパクトにまとまっていて、「これはこれで良いか」と結局楽しませてくれています。

小津夜景氏の解説も「詩的」でとても良いです。人生は変えないだろうけど、多分今年何度か読み返す本になりそうです。