「人生の法則」自分の欲求タイプをみると意外に当てはまっていて驚きでした

度々ブログで取り上げる岡田斗司夫氏(Kindleで無料で読めるからというのが理由でもありますが)。少し昔の本ですが面白かったので。

「人生の法則 欲求の4タイプで分かるあなたと他人」 岡田斗司夫 FREEex 著

[岡田斗司夫 FREEex]の人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人 電子版

他人とのコミュニケーションにおいて、「理解できない」「分かり合えない」と相手との距離感に悩む事が往々にしてあるもの。本作では、人間の欲求を4つのタイプに判定し、各タイプの特徴を解説した上で、タイプ同士の相性を踏まえて各々のコミュニケーションの取り方を、小説形式で説明したものになっています。

その4つのタイプとは…

[司令型] 明確な目標志向で「勝つ事」が至上命題の優等生タイプ

代表的著名人:勝間和代

[注目型] 結果よりプロセス重視の妥協を許さない天才肌

代表的著名人:宮崎駿

[理想型] 自分の熱意が何より大事なムードメーカー

代表的著名人:明石家さんま岡田斗司夫

[法則型] 感情的になりにくく仮説を立てるのが好きな参謀タイプ

代表的著名人:森永卓郎池上彰

巻中には読者が自分のタイプを把握できるように判定テストがついていて、自分のタイプを特定した後に小説や具体例から詳細に解説を読んでいくと言う流れ。ちなみに私は「法則型」でした(ネットでも判定テストは公開されているようです)。

この4タイプは「欲求」を分類したもので、互いに「優位劣位」の関係性を持っており、その時々の調子の良し悪しによって、優位或いは劣位のタイプにブレるのだそうです(あくまで関係性の位置づけであり、タイプに優劣があるわけではありません)。

例えば私は、ちまちま考え事をしがちで、(他人からはそう見えるほど)冷静沈着ではないものの何かに熱くなる事もそうない「法則型」のタイプ。

法則型にとって優位にあるのは理想型。信念と情熱で行動する感性の生き方に憧れてしまうんですね。自分の理屈っぽさや感性の乏しさがコンプレックスであるが故に、理想型の「熱さ」が眩しく見えるのです。

逆に法則型にとって劣位にあるのが司令型。司令型が拘る勝ち負けを重要視していない法則型にとって、結果に振り回されガチな司令型は軽視してしまいがち。

そして調子の良い時は憧れの理想型のように何かに熱く打ち込んでみたくなり、調子が悪くなると、やっぱり結果が良くないとダメなんだ、と司令型の考え方に偏っていくのだとか。

もうここまで読んで「あぁわかるなぁ」と一人納得してしまいました。特に感性に欠けている点にコンプレックス云々と指摘されたくだりはうなづくばかり。

この4つのタイプの関係性は、一つの考え方としてとても興味深いものでした。いわゆる「性格判断」とはまた異なるアプローチになり、人間観察のヒントとしても何か役立ちそうですね。

実は本書はここからリチャード・ドーキンスの提唱する「ミーム論」を展開させていきます。人間の進化とは、遺伝子とは、文化・文明とは…個人的にはそこがとても面白いパートだったのですが、長くなりそうなのでそれは又別の機会に…