妻のトリセツを読んだけど自分のトリセツにはならないような気がした

「理不尽な妻」って誰の事かしら…と身に覚えがあるかどうかは別として読んで見ました、Audibleで。

「妻のトリセツ」 黒川伊保子 著

妻のトリセツ

引用:Amazon.co.jp

いつも不機嫌で、いわれも無く怒り出し、怒りの弾丸を撃ち続けてくる理不尽極まりない妻、そんな妻の取り扱い方を教えてくれるというのが本書です。

ここで度々言及される「男性脳」「女性脳」。この「女性脳」のメカニズムに従って妻の言動を解き明かそうというもの。

妻の言うことは額面通りに受け取るな、常に脳内変換しろ、との解説ですが、例えば、

(怒っている理由を聞いた時)妻「何でもない!」(と答えたから放っておくと)
→ 「(私、怒っているのに)放っておく気なの?」

(喧嘩した時)妻「あっちに行って!」(と言われて向こうに行くと)

→ 「謝って!慰めてちょうだい!」

これはほんの一例でこのような「妻語」の翻訳がシチュエーションごとに挙げられており、正直笑ってしまいました。いや、ここまでひどく無くないか…

知らなかったのですが、本作TVで紹介された当初炎上した事があるそうで。男性側からするとこんな面倒臭い事できるか!と言う反発が。そして女性側からも女性を一括りにしかも極端に表現されている事で批判の声があったらしいです。

まぁ炎上するのはわかるな、と思ってAmazonのレビューをみるとこちらはほぼ好評価。実践して役に立ったと言う声もあるのだから素晴らしい。

著者は物理学出身で脳科学研究家。AI開発もなさっているというから、独自のリサーチとデータ分析に基づいての結論なのでしょう。妻だけでなく、夫も息子も娘も全部トリセツ化されています。

最近では脳に性差は無く、あるのは個人差とする説もあるようですがどうなんでしょうね。個人的にはこちらの説に同意したいところではありますが。

実際、我が家では日常の細々とした「名も無き家事」はほどほどに分担できているし、私よりも夫の方が一般の女性並みにお買い物好き。

とは言っても(非常に極端ではあるけれど)本書にある考え方は一般的傾向としてうなづける点も多々あります。夫から見ると私は常に不機嫌な生き物である可能性も。

読み物としては楽しめる一冊と言えるので、一度夫婦で内容をシェアしてみてもいいかもしれません。でも「(本に書かれている妻の理不尽さが)その通りだね」と言われると悔しいし、逆に喧嘩になりそうなのでやっぱりやめとこうかな…