これ一冊読むと教養が身につけられます。。。ってそんなに簡単に身につかないのが教養ではと思いつつ、凡人の私でも手っ取り早く識者になれるかも…と手をのばしてみました。ユニークな一冊です。Audibleで。
「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」ディヴィッド・S・キダー(著)、ノア・D・オッペンハイム(著)、小林朋則(訳)
画像引用:Amazon.co.jp
歴史、文学、芸術と、7つの分野を曜日ごとに分けて毎日一つずつ各分野からトピックを取り上げて解説するもの。
(月)歴史・(火)文学・(水)芸術・(木)科学・(金)音楽・(土)哲学・(日)宗教
学校の授業みたいですね。それぞれ1ページにまとめられて約5分ほどで読めるようになっていて、各ページには「豆知識」と称したちょっとしたトリビア的情報も。
Audibleなのですぐに読み終わるかな、と思った割には結構時間かかっています。まだ読み終わっていません。日めくりカレンダーではないですが、1ページずつなら1年ですものね。分量はあっても、分野が次々と変わるので良い意味で切り替えられて飽きずに読み進められます。
「世界の」とありますが、音楽、歴史など全般的にヨーロッパが中心となっている印象。宗教に至るまで網羅するにはそれも仕方ないかな、とは思います。
私のようなさほど知識のない者にとっては、広く浅く物事が知れて、且つ興味を持つ「きっかけ」になってくれるのが良いところ。ここから更に深く学ぶという可能性も出てくるのですから。
知っているつもりでも案外と知らなかったり、ちょっと勘違いしたままで思い込んでいたり、と今更ヒトに聞けない「常識」も教えてくれる本著。
読み進めていくうちに、これも知らなかった、あれもわかっていなかった、と気づかされつつ、知識を増やすのは大事である一方で、それでも世の中には知らないことはたくさんあって、死ぬまでに知る事ができる事なんて実はほんの僅かなのかもしれないな、と思ってみたりします。
なので何かを知るたびに教養が身につくのではなく、知識が一つ増えるごとにそれでも相変わらず未知の世界はあるのだということを謙虚に受け止める事が教養ではないか、と思います。
こういうコンパクトな「教養本」は知識欲を満たしてくれて、ちょっと賢くなったよね、と嬉しい勘違いをさせてくれるのも事実。
読み終わっても偉くなった訳ではないのだぞ、と今から心に留めておきましょう。まだ先は長くなりそうだけど。