買うか借りるか、家探し中に住みやすさを考えてみる

諸々の都合で今の家を引っ越さなくてはならなくなり現在家探ししています。

関東に越してきてから次で3回目の引越し。実は毎回ほぼ同じ住所の中を転々としています。ここでなくてはいけない理由もなく、もっと良い所があれば動いても構わないのですが、長く関東に暮らしている割に他の街に対して土地勘が無く、結局慣れたところを離れずにいる状態です。

ここを気に入っている一つは海が近い事。毎朝のジョギング(もう最近はウォーキングになりつつある)も海を見ながらなので、特に最近の引きこもりがちの毎日だと、朝から気分転換が出来て嬉しいものです。

実家は超がつくほどの下町。商店街が裏手にあって昔は人が多く賑やかすぎるほど。駅周辺や家の近くに立ち飲み屋があって昼間から(何なら朝から)酔っ払いがウロウロしてました。小学校も近かったのに今となっては信じ難い光景です。

大人になり一人暮らしをした時も街中のごちゃごちゃした所で、若かったし「快適さ」より「便利さ」が第一優先。

結婚後も共働きの為「駅近優先」だったので「海の近くに住む」は選択肢にはありませんでした。

でも一旦海の見える所に住むと今度は「海の見えない所」に行くのを躊躇してしまいます。海と言っても浜ではないので直に入っていけるところではないんですけどね。最初の頃は「海風で洗濯物が湿気る事」や「自転車の金具が錆びる事」が嫌だな、と思ったのですが、今はそれを上回るくらい海から開放感をもらっています。

もう一つ、比較的静かで安全な事が利点でしょうか。

駅前にパチンコ店や居酒屋、風俗店などが並んでいないのも、娘がいる我が家としては有難いところ。特に帰りが遅い時は心配なので治安が良いと言うのは捨てがたいです。

一方で越してきたばかりの頃は、新興の街にありがちな「生活感の無さ」が下町で生まれ育った自分としては馴染み難く感じられ、「人工的で合わないな」と思ったものでした。

それでも長く住んでいるというのは、トータルとして「住みやすい」と言う事でしょう。

ガヤガヤ活気がある訳ではないけれど静かでのんびりしていて、適度な距離感で暮らせる空気。都会に住むというのはこう言うことかな、と思います。

密接すぎる隣近所とのお付き合いは良いことばかりでは無いのは小さい頃から見ていたので、今の状況は正直居心地が良いです。

ただ、夫婦ともにシニア世代になる私たち。このまま引き続きこの街にお世話になるとしたら、コミュニティーとの関わりあい方を少し見直しても良いかな、と思い始めています。

いつかの光景。海入ったらダメの筈なんだけど…緩いな…