家事の代行をお願いする

実家の母は要支援に認定されており、週に一回ヘルパーさんが掃除に来てくれます。サービスは一回45分。決められた時間内に和室と風呂・トイレの掃除をされるので自ずとできる程度は限られます。

どうせ頼むんだったら例えば風呂とトイレだけにしてその代わり徹底して掃除してもらうようにすれば?と思うのですが、母曰く「そんなややこしい事要らん!」

元々短気でせっかちの傾向がある人なので、いろいろ細かいリクエストをするのが面倒なのでしょう。

もう一つ、「(普通なら自分がする事を)してくれているのに文句を言うようで遠慮する」という心境もあるようです。 

あちらも仕事なのだから、要望はきちんと伝えた方がサービスの向上に繋がるし、受ける側も満足できて双方メリットになるはず。

説明してみても頑として拒否されました。「アンタも余計な事言ったらアカンで!」ここらへん頭が古いのかなぁ、昭和一桁生まれだから…いや年代は関係ないですね。「昭和二桁」の私も身に覚えがあるので。

子供がまだ小さい時に一時家事代行サービスを頼んだ事があります。共働きだったし週末の限られた時間を有効に使えるかな、と思って。確か水回りの掃除をお願いしていました。 派遣されたスタッフさんはどなたも優秀で、予定時間内に期待以上のクオリティ。どこもピカピカになり「さすがプロやね」と喜んだものです。 しかし問題はなかった筈なのに結局続かず。

先ずスタッフさんが来られる前にあまりに散らかっている部屋の片付けをするのが面倒になった事。早朝から慌てて掃除機をかける時も。「掃除しに来てもらうのに掃除している」というかえって忙しい状況に。

又、サービスの間何となく気兼ねしてしまう事も。こっちも台所に立ったり洗濯してみたり、しかもあちらの動線の邪魔にならないように考えないといけないし。 「奥様、お忙しそうですね。のんびりなさって下さいね」とか親切に言って下さると益々心苦しくなるのでした。

更に私より遥かに年配の女性がスタッフさんの時。 汗をかきかき掃除されている横でエアコンを前に涼んでTV観る気になれなくて。同じように訳もなくせかせか動いてしまうんですね。当初の「週末の時間を有効に」とは程遠くなり数ヶ月でサービスを終了したのでした。

今思えばそんなに気を使う事でもなかったんですね。多分今ならもっと上手に利用出来ていただろうと思います。自分もある程度年齢を経て、家事を含め色んなサービスを提供している人達に「専門家」としてお任せすることが当たり前と考えるようになったからでしょう。逆に年配のスタッフさんならエールを送る意味でどんどんお願いするかも。 (今より)若かった頃は気をつかっているようで、そういうリスペクトが足りなかった気がします。

家事だけでなく料理やベビーシッターまである代行サービス。うまく利用してプロの手を借りるのもたまには良いかも。

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