「すぐやる人」になれるかな?

週末サクッと読める本はないかな、と探したところ、ありました。Audibleです。

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行動イノベーションの為の具体的なステップが提示されている本です。

「行動力がない」と、何かと現代人は自らを責めがち。しかしやる気がない事で自分を卑下するのは無用。何故ならそもそも人間の脳はそもそも変化を求めず現状維持を望む「ズボラ」でできているから。

ドーパミンを放出しやる気スイッチを入れるには、いきなり大きな変化(アクション)を起こすのではなく、小さな 変化から着手することが勧められています。

タスクの事前リストアップやデスクトップの整理など準備を整える行動から、感情のコントロールの仕方や状況の捉え方など…

対策として提示されている方法は確かにこれまでにもよく言われているものではありますが、改めて見直してみるとすぐに取り入れ気負いなく実践できるものばかり。

面白かったのは、脳は変化を望まないから何かしらやらない言い訳を作ってしまうのは、脳の防衛本能が働く為だということ。性格や行動力云々という前に本に挙げられているような小さな変化を先ずおこし大きな行動に繋げていくことの方がずっと合理的ですね。少なくとも意志の弱さが原因では無いと思うと、メンタル的にはずっと楽。

このやる気スイッチの源のドーパミンを放出するのは脳の「側坐核」という所だそうで、ここを刺激するのはほんの10秒の変化で効果があるのだとか(初速とも言われていました)。例えばジョギングなら先ずシューズだけでも履いてみるとか、読書なら先ず1行だけでも読んでみる、とか。

大きな変化は拒絶しがちな脳も小さな変化だと受け入れ易い、というのも興味深いところ。そう考えるとガチガチに計画したことの方がやり始めるのは確かに何かと億劫になりますよね。

本著ではすぐやる人とそうでない人との間に性格や能力の差はなく、あるのは物事に対する考え方や捉え方の差である、としています。要は「気は持ちよう、物は考えよう」という事です。

自己肯定感というと、たまにびっくりするくらい自分の事をポジティブに捉えている実に羨ましい人がいますが、大抵自己肯定って難しくないですか?肯定どころか自分を受け止める「自己受容」も十分難しいですよ。つい失敗するイメージに捉われてしまいますもん。だから「10秒」なり「1行」なり具体的に数値化した「小さな成功」で少しづつごまかしながら、自分に「凄い、できてるじゃん!」と勘違いさせるのは大事かな、と思います。

歳をとるとますます「脳」は守りに入るようなので、尚更進んでアクションするように心がけないと、ですね。