「鎌倉殿」観てますか

歴史好き、と言うより「大河ドラマ」好き。何だかんだと毎年見てます。昔は必ず時代物だったので日本史の先生も時々授業で取り上げられたりしていました。稀に現代劇の年もあってしかもツマラナイw。やはり大河は時代劇です。昔は役者さんも大物で芝居が重厚だった、と言われる事も多々あるし、確かにアイドル系の主役が続くと正直げんなりもしますがもう日曜夜の定番になっています(とは言ってもウチでは私しか観ていませんが)。ドラマだけではなく歴史そのものにも興味を持つようになったのは確か「八重の桜」あたりからかな。元々はそれ程詳しい方では無かったけれどTwitterで放送直後から歴オタさん達のコメントで「あぁそうなのか」と理解することもしばしば。中には細かい資料も参照する方もいて便利な世の中になったものです。

さて今年の「鎌倉殿の13人」、三谷幸喜脚本だけあって面白い。口調がまるで現代劇で「重々しい」感じがしないのは前の「真田丸」と同じ。でも鎌倉幕府は内部抗争というか血縁争いが凄まじく、軽妙なセリフのやりとりに始まったドラマが大きく変わっていく様が毎回飽きさせないようです。

既に昨年末から関連本はたくさん書店に出ていましたので何冊か読んでいたのですが最近読んだのはこれ。

眠れないほどおもしろい吾妻鏡: 北条氏が脚色した鎌倉幕府の「公式レポート」 (王様文庫 D 59-8) | 板野 博行 |本 | 通販 | Amazon

Audibleで聴くには丁度良い「軽さ」。今回の脚本が吾妻鏡をベースにしているそうなので全般を各人物にスポットを当てて書かれている為、「あぁドラマではあの人こうなるのね」と思いながら読むのには◯。書籍には漫画の解説があるらしく登場人物の多くが詠んだ辞世の句も解説されており導入書としては親切。ただ源実朝暗殺など謎の部分はそのままで特に突っ込んだ解釈がされている訳ではないので多少の物足りなさはあるかな、とは思います。

www.amazon.co.jp

鎌倉幕府のドラマと言えば「草燃える」、その基とされた永井路子氏の作品。著者の切り込んだ独自の解釈で、少し古い本ですが頼朝をめぐる四人各々の視点で語られている内容は読み応えがあります。「鎌倉殿」はどのような展開になるかわかりませんがこちらと並行してドラマを観るのも面白いかも。

www.amazon.co.jp

こちらは歴史解説書。物語や絵などからイメージされる源平合戦は実際どのようであったか、荒々しく戦う坂東武者や平家物語の広く持たれている印象とはかなり異なる内容で非常に面白いです。当時の公家や武士の監修・思想などコンパクトに纏められています。

昔はこういった「難しそうな歴史モノ」は絶対手を出さなかったんですけれど、一旦読み出すと結構面白くて。適度に「知識欲」を満たしてくれるのも嬉しいところ。まぁ家人に聞かれた時に少々偉そうに説明できる、というのが実はこっそり嬉しいかな。