今日の耳読

勝間和代氏ご推薦のAudibleのお陰で読書量(耳読量?)は圧倒的に向上。週2、3冊のペースでは?と思うと流石に日頃の通常読書では成し得ない事は明らか。でも本はやはり文字を目で追って読みたいなぁ、と思うのが正直なところ。ページをめくる時のあの紙の匂いさえ恋しくなるんですよね。さほどの読書家でもないんですが。

多分ビジネス本あたりが(倍速で聞き流す機能も考えれば)耳読には適しているように思われますが特に読みたいものがないとついつい小説を選んでしまう。そうなるとやたら倍速で飛ばすと筋立てがわからなくなるのでほどほどの速さに。すると普通の読書とはまた違った趣きになります。言わば「ラジオドラマ」を聴いているような感覚。いや、大抵は語り手は一人なのでドラマの臨場感までは期待できないんですがこれはこれで確かに耳には入って来ます。ただ私の場合は器用ではない為ある程度集中しないと頭に残らないので、単純作業時以外では「ながら」読書は無理かな、と思います。

これから自分が歳をとり更に視力も衰えることを考えれば読書を含めて情報収拾の手段は視覚以外も持っておく必要はあって、先ずこういうところに手をのばしてみるのも一つの方法ではあるんでしょう。

他人の声を介して物語を受け取ると、人物や風景への想像が(文字から得る時に比べて)邪魔されるかな、と思ったのですが流石に朗読はプロの方ですし実際はそれほどでもなかったかな、と。要するに慣れなのかなぁ。もう少し様子見てみましょう。

さて今日耳読したのはこちら。

Amazon.co.jp - そして、バトンは渡された | 瀬尾まいこ |本 | 通販

 

2019年の本屋大賞で映画化もされていますね。映画の方は見ていないのですが以前予告編をちらっと見た限りでは恐らく原作とは少し違うのかもしれません。父親や母親の離婚・再婚を経て姓が何度も変わりその度に「保護者」が変わる中、各々から「バトン」として繋がれた深い愛情を受け、主人公の少女が大人に成長していく物語。とてもハートフルなお話で映画やコミックの題材には適しているな、という印象。逆に本より映像の方がいいのかもしれない。というのは時間軸が行ったり来たりして少々混乱する事もあったので。高校時代に出会う男の子達の描写もたくさんある割に中途半端な印象が(野球部の同級生だったかな、結局何だったんだろう、みたいな)。あと自分が親なのでどうしても親目線で読んでしまうので、(100通以上も書いた手紙を渡されず大人になるまで会えなかった)実のお父さんは少し可愛そうかな、と。子供の事を手放したくなかったから、と手紙を隠していた継母、子供を育てる環境づくりの為に(実の母親ではないのに)捨て身で再婚を繰り返した、と言えども(いや、この行為含め)共感できなかったなぁ。主人公の女の子に一番影響を及ぼした女性という設定ではあるけれど。

多分そこらあたり映画の方がぐっと「泣かせる」作りになっているのかな、と予想します。時間があれば観るかな。芽郁ちゃん、可愛いいしね。