沖縄は遠く懐かしい場所

本土復帰50周年という事でTVではよく特集が組まれていますよね。音楽番組だったりインタビューだったり。朝ドラもそのうちの一つなのでしょう。

子役が出ていた頃はそうでも無かったけれど回を重ねるごとにどうも「(たとえ借金を重ねる程)お金は無くともそんな事には頓着なくどこへ行こうと元気で明るい島の人」というステレオタイプを押し出す感じが苦手だったのに、この御都合主義の予定調和で進むストーリーをなんだかんだとツッコミながら観るのが朝の日課となっております。私より夫の方が気に入ってるようでお昼の再放送も観ている始末(それに何となく付き合う私)

父方が沖縄の出身なので(まぁドラマの筋立てはちょっと置いておいて)復帰当時の事を子供ながらに記憶していることもありやはり思い入れはありますね。

60年〜70年代あたりがドラマの舞台ですがその頃どうだったか、というと、県人会を通じて県民の方がよく家に来られていて毎日誰かお客さんがいたような気がします。ドラマでも「ゆい(結)」と言って結びつきというかコミュニティを大事にする県民性に言及していたと思いますが故郷を離れると尚更その結びつきが密になるのでしょう。今から思えば祖父が県人会でも結構長老的な存在だったらしく祖父を訪ねてくる人が多かったんでしょうね。沖縄は儒教の思想が風土として色濃く残っているせいもあり「目上の人を敬う」という姿勢は祖父に対する接し方からもわかりましたね。

一方で島の人はおしなべて「おしゃべり好き」。加えてこの「ゆい」の結びつきの強さが故のプライバシーダダ漏れ?的な誰某がどうしたあーしたという(主にネガティブな)どこからか仕入れて来た噂話をお酒の席で延々やっているのを見ていたので子供ながらに沖縄には良いイメージがあまり無かったんですね。

沖縄の良さを再確認したのは結婚して子供ができてから。当時は子供がまだ小さく連休時も遠出が難しく、でも「どこかリフレッシュできる所はないか」と考えたときに外国よりはお手軽で且つ非日常を味わえる場所として選んだのが沖縄のそれも離島の小浜島だったのです。それ以降何度も沖縄旅行をすることになり子供達に旅の思い出は?と聞くと「沖縄」と答えるくらいに。私も毎回行くたびに「帰って来た」感があったし、しばらく行っていない今となっては、空港に降り立った時のぬぅ〜と湿度の高い空気とギラギラした日差しが恋しいです。やっぱりDNAが呼ぶんですかね。

明るさも暗さも抱え込んだような沖縄の事は折に触れて書き留めていけたらなぁと思っています。取り急ぎ復帰記念に絡めて最近またよく聞かれるようになった大好きなBeginを。いかにも「沖縄の歌」な島人ぬ…もいいけれど敢えて違うヤツで。これはいつ聞いても刺さるので。

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